小田原の海は私の釣りのルーツである。中学生の頃から投げ竿片手に通い、それは今でも続いているが、西湘海岸とも呼ばれる一帯は「投げ釣り発祥の地」とも呼ばれるだけに遠浅で、遠投力が釣果を支配する。沖に浮かぶ乗合船に肉迫するほど投げる方が良型キスの可能性が高くなるのだ。
スーパースムーズ投はこの地で生まれた。まず使ってみれば、滑らかな表面処理とほつれにくさ、コシがあることに気付かされる。従来のPEラインは軟らかく、エキスパートならともかく、スイング時にリリースのタイミングがズレればガイドの脚に絡んで一瞬で切れてしまうが、モノフィラメント感覚でビギナーにも扱いやすいのがスーパースムーズ投の特徴だろう。
また、滑り性能がよくなり、耐磨耗性や表面コートのはがれにくさがアップしている。ベテランになるほどスプールから放出されたラインがガイドに当たる「バチバチ」という音、つまり摩擦抵抗の大きさを気にする人も多いが、スーパースムーズは音も小さく、飛距離はグッと伸びているはず。エキスパートにも一度使ってみてほしい仕上がりだ。編み糸ではないので海中での抵抗も少なく、波や潮の抵抗を受けにくいという点では、アタリも取りやすくなったはずだ。
仲間達にもこのラインを試してもらったが、とにかく強いという意見が多かった。それは直線強度というよりも、海中のゴミや根に触れたときの、ほつれの少なさ。「沖の根の向こう、あと10m」というケースで重宝する。従来型PEと比較しても遜色なく、価格もリーズナブル。実戦派のキャスターには、たまらないはずだ。